忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人のいのちの おしくもあるかな
百人一首38番右近の歌、
どっかで見たことがあるなあ、とおっしゃる方には感謝します。
そうです、
昨日の投稿の元歌。
因みに五句「おしくもあるかな」は、惜しく思われる、自分を捨てたあの人の命が惜しまれてそぞろ悲しい、という意味ですよね。
惜しくなんかあるものかいな(クソッタレ!!!)、 という意味ではありません。
ところで、昨日のパロ歌。最初は、
忘らるる 身をば思へば 近(ちか)済まし 人の命は 惜しくもあるかな
で出すつもりだったんです。勿論、「(クソッタレ!!!)」のほうの意味。
ですが、元歌が「そぞろ悲しい」のほうの意味ですから、そう読み違われてるかもしれない。無難な線で、「惜しくもないかな」としました。
さてさて、です。
皆さん、
このメロディは聞いたことがあるでしょう?
お座敷小唄ですね。
♪〜
富士の高嶺に 降る雪も
京都先斗(ぽんと)町に 降る雪も
雪に変わりは ないじゃなし
とけて流れりゃ 皆同じ
作詞者不詳のこのうた。
3フレーズ目は、「雪に変わりがないじゃなし」「雪に変わりがあるじゃなし」等々別説があるようです。
ふんふん、前後で判断すれば確かに「皆同じ」意味合い…どれで唄っても、変わりがあるじゃなし、いや、ないじゃないし、ですか。
それにしても、おなじ「ある」で正反対の意味になったり、「ある」と「ない」が同じ意味になったり。
ホントに日本語ってガイジン泣かせ、あはっ!
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閉鎖後の翌年8/10
目指せ!! 平成の女蜀山人! はまだやってます、つーことで
1年数ヶ月を経た今日、加筆です。
お座敷小唄でしたか。
二番の歌詞が、私、どうもピンとこないんです。
♪〜 好きで好きで 大好きで
死ぬ程好きな お方でも
妻という字にゃ 勝てやせぬ
泣いて別れた 河原町
なんか、サビの部分「妻という字にゃ」のために前後がちぐはぐになっているような…
っと、はしょりましたか? 順にいきます。
先ずは、芸妓(♀)と既婚客(♂)の忍ぶ恋が舞台であることは、いいですよねえ。
感覚的には、芸妓視点だ。ならばですよ。
なんで大好きなお方と、「泣いて別れ」なければならないのか? ってことなんですよ。
ねえ? 趣味と実益、これ以上の上得意はありません。
だから、私、子供の頃は既婚客の視点だと思っていたんですよ。
大好きな芸妓にイレあげたけど、やっぱり女房がかわいい、「妻という字にゃ 勝てやせぬ」、だから「泣いて別れた」…
まあ、デュエットの女性歌唱部であることとは矛盾するものの、言葉とすれば、このほうがしっくりきます。
なんて女々しい男なんだ… なーんて。
とまあ、初めてこの歌を聴いてから10年、ずっと疑問に思い続けていたことを、戦中戦後を女として生き抜いている人物に聞いて見ました。
と、答え。
「だから、妻という字(妻の座)が欲しいわけよ」
うーん。
大好きな男性にして上得意でもある、かの男性の妻になれるわけではない。
なまじっか芸妓として接することができるものだから、妻になれるような、なったような錯覚に陥ってしまう。
このように「妻という字」(の魅力)に「勝て」ない自分であるから「泣いて別れた」ということでしたか。
ようやく、納得。
以上、国語よりも女としての勉強を先にすべきであろう ミユ の閉鎖後加筆でした。
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同じく翌々年5/24
忘らるる 音(ね)をば思はず ゴマノハエ 人のサイフの 欲しくもあるかな
> ■フルート奏者を窃盗容疑で逮捕
>
> 浜松市中区常磐町のフルート講師・河合美佳容疑者(26)が、2月に浜松市内のビジネスホテルで、出会い系サイトで知り合った会社役員の財布から現金8万5000円を盗んで逃げたとして、窃盗容疑で浜松中央署に逮捕された。
> 河合容疑者は東京芸術大学出身で、音楽コンクールの全国大会で入賞したこともある。
> 警察では河合容疑者が別の男性からも同じ手口で現金を盗んだとみて調べている。
さてさて、世の中ほんに
漫画よりもマンガ的、その後も
なかなかやめられぬ目指せ!! 平成の女蜀山人!であります。
狂歌のほうに少々触れるなら。
「思はず」は「こんな2重破廉恥な真似をしたならフルート奏者としての栄光を忘れられてしまう、そのことを思わず」に「思わず
護摩の灰をしてしまった」を掛け、下の句を導き出します。
こういった3面記事スキャンダルはウケますよねえ。
例によって例のごとく、某掲示板群サイトでは大評判です。
フルートの卑猥な
寓意、職業・フルート講師をフルート講師兼売春婦に置き換えてのニュース再掲、「こんな(マズい)女がきたなら(後腐れないように5千円も握らせてやって)即チェンジだ」との露骨な中傷等々…
うんうん、概ね殿方の反応ですよねえ。
私、それみて、今日は笑い転げちゃってますよ。
ホント、私って
思考回路がオヤヂそのものですよ。
お座敷小唄に謳われる女心の機微を知るのはまだまだ先のことのようです、あはっ… じゃねーだろ、をいっ!?